弓削の荘について

『特定非営利活動法人 弓削の荘』は、瀬戸内海の中心に浮かぶ愛媛県と広島県の県境にある弓削島で、中世の頃、京都・東寺の荘園、製塩の地として栄え、世界に誇れる塩の歴史を背景に塩づくりを通じて、貴重な歴史を後世に繋ぐべく様々な活動を展開し、地域の発展に資することを目的に設立されました。

特定非営利活動法人
弓削の荘とは

広く一般に、弓削島を知り伝えるため、歴史文化の伝承と自然環境の保護および地域の財産である人的交流を目的として、世界記憶遺産の「東寺百合文書」に裏付けされた誇れる歴史の香り漂う塩づくりを中心に資源循環型社会の確立を図るとともに地域の発展を目指しています。

弓削島の塩の歴史

弓削島における塩の歴史は古く、平安時代末期には時の権力者、後白河法皇の荘園として瀬戸内海有数の製塩地でした。その後、後白河法皇から皇女宣陽門院に譲られ、さらに鎌倉時代になって弘法大師ゆかりの東寺に寄進され、東寺領として弓削島荘の歴史がはじまり、以後室町時代まで続きました。

最近になって、愛媛大学考古学研究室の発掘調査により、弓削島、佐島、豊島における製塩の歴史は、今から1300年~1700年前の古墳時代初頭から後期後半にかけて行われていたことが判明しました。

このように弓削島は、古代から塩づくりが行われて主要な産業として栄えてきましたが、近代になって、塩の専売化や近代製塩法の確立に伴って、昭和の中頃までに日本各地にあった塩田が消失したのと同様に、弓削島における塩づくりは姿を消しました。

しかし、平成19年に弓削島の歴史ある塩文化を復活すべく「弓削塩文化を伝える会」が発足し、活動を続けるとともに『特定非営利活動法人 弓削の荘』も加わり、愛媛大学考古学研究室・村上教授指導のもと、塩づくり、塩田づくりを行い、塩の歴史を後世に伝承しています。

東寺献上 弓削塩

古来より製塩が盛んだった弓削島。平安時代末期に後白河法皇の荘園となり、その後、鎌倉・室町時代には京都東寺の荘園となり、東寺に伝わる国宝「東寺百合文書」(ユネスコ世界記憶遺産登録)にその記録が多く残っております。

出典:ひかりTVショッピング 公式チャンネル

弓削塩の特徴

弓削塩は、瀬戸内海弓削島周辺の新鮮な海水で藻塩の原料となるひじき・あまもを平窯で日々焚き詰め、杉樽で程よく醸成し、一袋一袋丁寧に仕上げた塩です。

弓削塩を後押しするかのように、平成27年10月10日、弓削島の製塩記録が多く残る「東寺百合文書」の世界記憶遺産の登録も相まって、中世の香りを漂わせる、気品の高い塩が誕生しました。

製造過程でできる「塩の結晶」 製造過程でできる「塩の結晶」

弓削塩

  • 白塩

    島の綺麗な海水を焚き詰めたミネラル豊富な塩

  • 紅塩

    白塩と梅酢をブレンドした梅味の塩

  • ひじき塩

    きれいな海で育ったひじきの風味・塩分が溶け込んだ藻塩

  • あまも塩

    海水を浄化するあまもの風味・養分が溶け込んだ藻塩

  • こぶみかん塩

    こぶみかんの葉(バイマックル)をブレンドし、ほんのりみかんの香りがするブレンド塩

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古代藻塩づくり見学&体験

『特定非営利活動法人 弓削の荘(ゆげのしょう)』では、弓削塩文化を身近に感じ、親しんでいただくため、弓削島にある塩工房にて、古代藻塩づくりと塩田の見学&体験会を開催しております。学術研究や企業の商品開発、メディアの取材、学校の社会科見学や夏休みの自由研究、卒論のテーマなどなどで、多くの方にご参加いただいております。
※小規模で運営しております関係で、事前の完全予約制とさせていただいております。

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弓削の荘へのご相談・ご質問は…

特定非営利活動法人 弓削の荘

〒794-2505
愛媛県 越智郡上島町弓削明神53
TEL. 0897-72-9200
見学&体験は完全予約制

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